愛犬の毎日の食事を手作りしている飼い主さんが増えてきていますが、手作りご飯を実行している飼い主さんのなかには、手作りご飯オンリーで市販のドッグフードと併用している方は非常に少ないです。
市販品には不安を感じるから手作りにしているんだ、と言われてしまえばそうなのですが、実は手作りご飯は市販品と併用するのがおすすめです。
おすすめできる理由を紹介しますので、現在手作りご飯オンリーの飼い主さんや、手作りご飯を試してみようと思っている飼い主さんなどは、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
手作りご飯オンリーのデメリット
まずは、手作りご飯オンリーの場合に起こるデメリットを紹介します。
栄養バランスの偏り
手作りご飯は飼い主さんの愛情がたっぷり詰まった食事ではありますが、犬にとって必要な栄養素が全てきちんと含まれているのかというと、なかなかそうではない場合があります。
総合栄養食と記載のあるドッグフードは、それと水と与えておくだけで必要な栄養素が全てバランスよく摂取できるように作られています。
それを手作りで作ってあげるのは、なかなか難しいことであり、どうしても栄養バランスの偏りが出てきてしまいます。
歯石が付きやすくなる
手作りの食事は犬にとっては比較的柔らかいものが多く、犬の歯には歯石が付きやすくなってしまいます。食後に歯磨きをしている場合は別ですが、歯石が溜まっていくとそれが歯周病を引き起こす原因にもなりかねません。
また、口臭の原因にもなってしまいます。
好き嫌いが激しくなる
手作りご飯を作る飼い主さんは、なるべく色々な食材を食べてもらえるように工夫をしていると思います。
ただ、犬にも好き嫌いがあり、工夫して調理しても食べてくれないものはどうしても出てきてしまいます。その逆に、特に喜んで食べる食材もわかってくることから、どうしても愛犬の好物を頻繁に使用してしまうようになります。
喜んで食べてくれるものを作るのは当然のことなのですが、これを続けていくと、食べ物に関しての好き嫌いが激しくなってしまう場合があります。
市販品を併用がおすすめの理由
次に、市販のドッグフードを併用するのがおすすめできる理由を紹介します。
足りない栄養素を補填できる
手作り食とドッグフードを併用していくことで、手作り食だけでは補えきれなかった栄養素を補填することができます。
犬に必要な栄養素は、犬の年齢や犬種によって多少違ってきます。それを手作り食だけで全て賄うのは大変難しいので、そこはドッグフードで補うようにすればいいと割り切ることで、色々な栄養素をバランスよく作らなくてはいけないという焦りのような気持ちが軽くなり、愛犬の好む食材を中心にしながら楽しんで作ることができます。
非常時でも食事がスムーズ
ここ数年で、全国では避難を伴うほどの災害がおきています。自分の住んでいる地域でも、いつそのようなことが起こるかは分かりません。
そのような非常事態では、基本的には愛犬の食事は飼い主さんが用意をしなくてはいけません。もちろん救助物資などは配られますが、あくまでも人の物が優先であり、犬用のグッズやフードは後回しになってしまう可能性が高いです。
ただでさえ落ち着かない状況下では、食べ慣れているものでも受け付けない犬が多いなか、ドッグフードが配られたとしても、普段からドッグフードを食べていない犬は、それを食べることはほぼありません。
非常時のなかでは、愛犬の食事を作る環境が整っているとは限らず、それでは愛犬が食べるものがなくなってしまいます。
食事の中心は飼い主さんの作る手作りご飯であったとしても、万が一のことを考えて週に数回はドッグフードを併用しておくのがおすすめです。
また、救援物資のドッグフードはどんな種類があるかは分かりませんので、非常時用に併用するドッグフードを備蓄しておくといいでしょう。
口内の健康維持に役立つ
手作りご飯は、私たちが食べる食事とほぼ同じような硬さのものが多く、犬にとっては物足りない硬さであることが多いです。
犬は適度な硬さのものをよく噛んで食べることが、健康維持にも繋がり、食後の満足感を得るとも言われています。また、ドッグフードのような硬さのあるものを噛むことで、歯に付いた汚れを落とし、歯石が付くのを防ぐ役割をします。
食費を抑えることができる
愛犬の手作りご飯を作り続けることは、手間暇はもちろんかかりますが、それに加えて食費もかなりかかってきます。
小型犬1匹であればそれほど負担にならない金額であっても、中型犬や大型犬以上の成犬であれば、それにかかる費用は段々と負担になってくることもあるでしょう。
1週間のうちの半分でもドッグフードにすることで、費用もだいぶ抑えることができます。
まとめ
愛犬のための手作りご飯は、毎日それだけを与えるのではなく、市販のドッグフードと併用していくのがおすすめである理由を紹介しました。
その理由は栄養面などもあげてきましたが、災害などが起きた非常時でも愛犬がスムーズに食事を取れる環境作りをしておくことが大きなポイントになります。
ドッグフードに使われている原材料などに不安を感じるのであれば、どのようなものを使用しているのかなどをサイトに詳しく紹介しているメーカーもありますので、そのようなドッグフードを利用してみてはいかがでしょうか。